美食の国フランスがビールに目覚めた!
おひさしぶりのせしぼんです。
今日のお話はプリュヌ推しのフランスビール「モンモリヨン」について。
「モンモリヨン」ビールの味わいについてお話しする前に、ぜひみなさまに知っていただきたい歴史があります。
一度はパリの人々に最も愛されたクラフトビール。残酷な時代の流れにより幕を閉じるも...
-フランスの中西部、ポワチエ地方の町「モンモリヨン」の歴史より-
【モンモリヨン montmorillon について】
パリから列車を乗り継いで約2時間。
中世の史跡が残る人口約6000人の製造業を主とする小さな町。
ここはフランス料理の巨匠、ジョエル・ロブション生誕の地として名高い場所でもあります。
-遡ること1843年
モンモリヨンの近隣の町「ソルジュ」にて
この地域で一番のビール醸造所は、ミラマー伯爵によって作られました。
その後経営者は変わりながら拡大を続け、1931年のピーク時には60人の従業員を雇い、30000HLを超えるビールを生産。
その味はパリでも好まれ20世紀前半には"最も売れた人気ビール"として成長しました。
...ところが、1963年。
工業化と大量消費の時代となり、巨額の投資を断念。モンモリヨンビールはここで一度幕を閉じるのです。
-そして月日は流れ、2015年
フランソワ・ギオンという美食への情熱にあふれる26歳の若者が自分の故郷の誇りであるモンモリヨンブランドを復刻するため立ち上がりました。
彼はビジネススクールを卒業後、パリで実績を積んでいきます。
ビールブランド復刻のためにパリ農業コンクールで受賞歴のあるマスカレット醸造所の醸造責任者ファブリス・リヴィエール氏に師事。
ビール造りを一から学んでいったのです。
「モンモリヨンの人々が地元で良質のビールを生産し、ここから全国へモンモリヨンの歴史と質の高さを認識してもらう」
フランソワ・ギオン氏の目標はシンプルで、そして大変熱いものでした。
幾多の困難を乗り越え、辿り着いたクラフトビール。
フランス産原料にこだわり環境や身体のことを考えたオーガニックビール「モンモリヨン」がここに復刻しました-
フランスの若き起業家により復刻を遂げたモンモリヨン。
「フランス産」原料であることに重きをおき、こだわって造られました。
ラベルのデザインにもこだわりがあり、6角形に近いフランス国土を表現しています。
かつて最も愛された人気ビールが、ふたたびフランス全土に広げようとする熱い想いを感じずにはいれません。
それでは、いよいよプリュヌが取り扱う5種類をご紹介いたしましょう。
◆モンモリヨン ブロンシュ BIO
ゴールドの色合い、きめ細やかな泡。フルーティでさわやかなフランス産オーガニックビール。
レモンピールとコリアンダーをスパイスとして使用しています。
シトラス系のフルーティな酸味とハーブの香りはきっとあなたを虜にしてしまう白ビールです。
◆モンモリヨン ブロンド BIO
ゴールドの色合い、きめ細やかで飲みやすい、フレンチスタイルのブロンドエールです。
5種類の麦芽(ピルスナー、ミュンヒナー、ペールエール、小麦、ライ麦)を使用し繊細にブレンド。
味わいはさわやかで優しい口当たり。口の中には様々なフルーティな香りが広がっていきます。
◆モンモリヨン IPA BIO
ゴールドの色合い、余韻の変化を楽しむインディア・ペール・エール。
4種類の麦芽(ピルスナー、ミュンヒナー、小麦、カラゴールド)を使用。
パワフルな味わい、ホップのフルーティで花のような香りが余韻として続きます。
まろやかな口当たりとともに強い苦みを感じる上品なオーガニックビールです。
◆モンモリヨン アンバー BIO
琥珀色のビールは濁り無くきれい。ほどよい苦みのアンバーエール。
6種の麦芽(小麦、ライ麦、ピルスナー、カラゴールド、ミュンヒナー、ペールエール)を絶妙ブレンド。
そして醗酵によって生み出された柔らかな甘さとまろやかな苦みを余韻としてお楽しみいただけます。
◆モンモリヨン ポーター BIO
濃厚な麦芽の風味を感じるこげ茶色の色合いをしたオーガニックビール。
香ばしいポータースタイルです。
5種類の麦芽(ピルスナー、チョコレート、ブラック、ロースト、ミュンヒナー)をバランスよく組み合わせ。
チョコレートやコーヒーの香ばしいアロマに驚きと感動を体験してください。
フランスは言わずと知れたワイン大国。しかし、実はビールの醸造も盛んな国であることをご存知でしたか?フランスのビールのブルワリー数は2012年の時点で約380社(日本地ビール協会発表。ちなみに米国は同年で約2,050社、日本は約260社)、世界的に見ても第3位のブルワリー数を誇るビール産出国なのです。
フランスビールは醸造所数、世界3位ながら、地産地消、小規模運営のこだわりで輸出がありませんでした。
日本の大手ビール業者も取引試みがあったようですが、「本物を丁寧に広めたい」という私たちの思いが通じ、上質な8種類を輸入しているのはプリュヌだけです。
どのレストランでもよいわけではなく、フランスビールを提供してくれる上質なお店をフランスのメーカーと厳選しています。
世界第四位のブルワリー数を誇る“ビール大国フランス”。
海外への流通がほとんど無いためそのような印象はあまりないかも知れません。
ですがフランスビールの歴史は深く<ビエールド・ギャルド>という独自の製法で作られ地元の方々に愛され続けています。
私たちのイメージでは“フランス人はみんなワインを飲んでいる”というものが強いと思います。
しかし、実際にはビールやウイスキー、リキュール等、ワインに限らず色々なアルコールを楽しんでいるのです。
ベルギーに隣接する北フランスで古くから飲まれているスタイル。
農家が冬から初春にかけてビールを造り、木樽で発酵させて、セラーで貯蔵させて飲む自家製ビールが発祥です。
フランスビールは40日前後の低温貯蔵期間を経ているため、味わいに落ち着きがあるビールになります。
のど越しを楽しむより食事と一緒に“味わって飲んで”頂きたいビールです。