美食の国フランスがビールに目覚めた!
2週ぶりのこんにちは。
ちょっと前、夏の甲子園で青白赤の三色旗ワッペンをつけている高校生が気になって調べてしまった男、せしぼんです。
詳しい話は調べれば出てくるのでここでは書きませんが、青白赤のならびに反応してしまうのはもはや病気熱心さの表れでしょう。
青白赤にフランスを感じてしまうことはさておいて、
今回は「フランスらしさ」について考えてみようと思います。
せしぼんはフランスに関わるお仕事をしておりますため、日本人の中でもフランス人に接する機会が多い方ではないかと思います。
今まで見聞した中で感じるフランスらしさ・・・
・美的センスがある、おしゃれ
・食に対するこだわりがすごい
・何かとエレガント
他にも探せばいろいろ出てくるんでしょうが、おおよそはこんなイメージ。
おそらく皆さんも綺麗なイメージお持ちなのではないかと。
で、よくよく話し込んでみるとわかるのが、地元愛というか、民族意識の高さ。
自分たちの文化を非常に大事しています。
ちょっと横道。
AOCって知ってますか?
「原産地呼称統制」とも呼ばれておりまして、ざっくり言うと「みんなで決めたルールがあるから、その製法守って品質保持してね。じゃないとその原産地名乗れないよ」というフランスのルールです。
有名なのはワイン。
ボルドーとかブルゴーニュといった有名な産地には必ずAOCが定められています。
チーズやバターにもAOCがあります。
原産地名乗るために製法やら品質管理にルールがある。
この名前のものはしっかりしているんだという意思表示があるわけで、
自分たちの造るもの、文化を本当に大事にしている証拠ですよね。
その他のものはどうなんでしょう。
ここは「フランスビール大好きブログ」なのでビールに注目してみましょう。
実は・・・
ビールにAOCはありません。
北フランスでは盛んにビールを造っていますが、ありません。
でも、それに近い考え方はあります。
たとえばフランスの伝統製法ビール「ビエール・ド・ギャルド」。
ビエールはフランス語でいうビールの意味、
ギャルドは「貯蔵する」という意味です。
造った後のビールを「貯蔵する」のが特徴のフランス発祥のビアスタイルです。
もともとは寒い季節にビールを仕込んでおき、夏場の飲料としてビールを飲んだのがその始まりだとか。
「お茶がわりの農場ビール」といったような感じらしいです。
北フランスのビール職人たちは、ビールを貯蔵して、軽い熟成感が味わえるようなこの造り方をさらに磨きあげました。
それが今日、フランスのビール「ビエール・ド・ギャルド」として紹介されています。
何より面白いのは、この製法について、独自のこだわりのある点。
ビールを造った後の熟成は、やろうと思えば誰でもできます。しかしフランスらしいなと思うのは、この熟成期間を「4週間以上とする」といったようなルールを定めたり、原料もフランス産のものを使うようにしたりと「ビエール・ド・ギャルド」はこういうものだと明確に規定しているところです。
これ、なんだかAOCのような感じに聞こえませんか?
自分たちで生み出したものを、ルール化してその伝統を守っていく。
文化を大事にするのがフランスらしいという点で「ビエール・ド・ギャルド」はフランスらしいと言えます。
代表格の「ジャンラン・アンバー」はもちろん、小麦を使ったさわやかな香りの「ランジェルス」も「ビエール・ド・ギャルド」。
この時期にはお勧めですね。
「地元愛しちゃってます」感たっぷり感じられる、実にフランスらしいルールをぜひお楽しみいただければ。
今日はここまで。
フランスは言わずと知れたワイン大国。しかし、実はビールの醸造も盛んな国であることをご存知でしたか?フランスのビールのブルワリー数は2012年の時点で約380社(日本地ビール協会発表。ちなみに米国は同年で約2,050社、日本は約260社)、世界的に見ても第3位のブルワリー数を誇るビール産出国なのです。
フランスビールは醸造所数、世界3位ながら、地産地消、小規模運営のこだわりで輸出がありませんでした。
日本の大手ビール業者も取引試みがあったようですが、「本物を丁寧に広めたい」という私たちの思いが通じ、上質な8種類を輸入しているのはプリュヌだけです。
どのレストランでもよいわけではなく、フランスビールを提供してくれる上質なお店をフランスのメーカーと厳選しています。
世界第四位のブルワリー数を誇る“ビール大国フランス”。
海外への流通がほとんど無いためそのような印象はあまりないかも知れません。
ですがフランスビールの歴史は深く<ビエールド・ギャルド>という独自の製法で作られ地元の方々に愛され続けています。
私たちのイメージでは“フランス人はみんなワインを飲んでいる”というものが強いと思います。
しかし、実際にはビールやウイスキー、リキュール等、ワインに限らず色々なアルコールを楽しんでいるのです。
ベルギーに隣接する北フランスで古くから飲まれているスタイル。
農家が冬から初春にかけてビールを造り、木樽で発酵させて、セラーで貯蔵させて飲む自家製ビールが発祥です。
フランスビールは40日前後の低温貯蔵期間を経ているため、味わいに落ち着きがあるビールになります。
のど越しを楽しむより食事と一緒に“味わって飲んで”頂きたいビールです。