美食の国フランスがビールに目覚めた!
「最もフランスらしいビールは何でしょうか?」
ビールイベントの会場で、非常に良く聞かれる質問です。
フランス産のビール、ありますよ!全部フランスのビールです。どれもフランスの香りしかしないと思っています!
...という答えはだめですかね。(笑)
フランスには1000を超えるビールメーカーがあり、その種類は3000を超えるとも言われています(2018年時点)。そのフランスビールの中で、「伝統があり」、「評論家からも高く評され」、「フランスらしさを有している」という点で1つを選ぶなら、
「ジャンラン・アンバー」
ですね。
フランスビールの歴史を調べてみますと、ビールの中心的な産地はフランドルという地方です。ベルギーとフランスの国境付近、距離にしてパリから北に200キロほどの場所、そこで古くからビール造りがなされてきました。
「フランスにビール???あるんですか?」
フランスビールの文言を見て、びっくりしたように聞かれる方がいらっしゃいます。フランスと言ったらワインの国としてのイメージが強いのは言うまでもありません。(笑)しかし、これは声を大にして言いたいのですが、フランス国、実は「醸造所数世界4位のビール大国」だったりするんです!!
【画像:順位表】
ただ、日本にはフランスのビールがほとんど紹介されていない、というだけで実に多くの美味しいビールがあるのです。
フランスビールの中心的な産地であるフランドル地方は、農業の合間に喉の渇きを潤す飲み物としてビールが主流になったといわれています。春先に仕込んだビールは夏まで「熟成」させ、夏の飲み物として発展させていったのです。
「ビールが熟成するんですか?」
そう、実はそうなんです!
ビールも熟成させるんです。ワタクシも知りませんでした。フランスビールについて、その造り方を調べているときに、熟成させる造り方がフランス流であることを知りました。ワインやウィスキーが熟成させることで味に深みが出てくる様に、ビールもまた、熟成させることで深みを増していきます。落ち着いた口当たりと麦芽の風味をより感じやすくなっていくのです。さすがはグルメ大国。これに気付いたのって凄いと思いませんか?
「ジャンラン」は1922年に会社として創業した「デュイック社」によって造られています。
熟成による麦芽の自然な甘さ、フルーティな香り、熟成による落ち着いた口当たりと芳醇な味わいが楽しめます。「熟成ビールがフランス流」の中心選手です。クラフトビールのメーカーとしてフランス国内最大手となった今でも、伝統のレシピを守ってビール造りがなされています。評論家の故マイケル・ジャクソン氏にも高く評価された唯一のフランスビールでもあります。
このビールは北フランスの村の名前である「ジャンラン」の名を冠して、販売を始めたのがきっかけです。その美味しさを聞きつけた人たちは方々からビールを買いに求めてくるようになりました。次第にその範囲は広がり、近隣の都市リールへと配達をされるようになっていったのです。
リールには大学がありました。デュイックのビールがリールで楽しまれたことで、その美味しさは学生たちの間でも話題になっていきます。いつしか「北フランスでは美味しいビール、ジャンランが飲める」と評判になりました。そしてバカンスの時期。学生たちは地方へ帰省していきます。そこで彼らは「ジャンラン」がいかに美味しいビールであるかを広めていったのです。デュイック社もまた、全国各地への配送を手掛けるようになっていったため、フランス各地に「ジャンラン」は広まっていったのです。
クラフトビールの中で、「フランスのどこでも見かけるのはジャンランぐらい」といわれるほど有名になったのは、こんなきっかけがあったからなのですね。
「ジャンラン・アンバー」をさらにおいしく楽しむために、クラフトビールは香りと味わいに特徴がありますので、ぜひワイングラスのように、香りを楽しめる口の広いグラスで飲んでいただきたい!あえてもう一度言わせてください!
ワイングラスのように、香りを楽しめる口の広いグラスで飲んでいただきたい!
せっかくなのでビールに合わせる食べ物にもこだわってみてはいかがでしょう?
麦芽の風味がしっかり感じられるビールなので、シチューのような煮込み料理は相性抜群。お肉料理なら豚肉、ソーセージやサラミもおすすめです。
また、和食では特に醤油との相性が良いと感じています。魚の煮付けや豚の角煮とも大いに合う!とワタクシ的に太鼓判の組み合わせです。ちなみに、弊社のフランス人スタッフは「照り焼きがオススメだよ!」と言っていました。
このビールのイメージを人にたとえてみるならどんな感じかなぁ・・・ ふと思い立って考えてみたのですが、
「得意料理は肉じゃが」というおちついた服装が似合う定食屋のきれいなお姉さん
という感じでしょうか。
昔から変わることの無い安定の高品質、そして誰に聞いても「これは良いよね!!」と言っていただけそうな、そんなちょっと古風で落ち着きのあるビールが「ジャンラン・アンバー」です。
熟成ビールがフランス流。伝統があり、評論家からも高く評され、フランスらしさを有している
「フランスらしいクラフトビール」を飲みたいと思うなら、「ジャンラン・アンバー」をまずはオススメします。
フランスは言わずと知れたワイン大国。しかし、実はビールの醸造も盛んな国であることをご存知でしたか?フランスのビールのブルワリー数は2012年の時点で約380社(日本地ビール協会発表。ちなみに米国は同年で約2,050社、日本は約260社)、世界的に見ても第3位のブルワリー数を誇るビール産出国なのです。
フランスビールは醸造所数、世界3位ながら、地産地消、小規模運営のこだわりで輸出がありませんでした。
日本の大手ビール業者も取引試みがあったようですが、「本物を丁寧に広めたい」という私たちの思いが通じ、上質な8種類を輸入しているのはプリュヌだけです。
どのレストランでもよいわけではなく、フランスビールを提供してくれる上質なお店をフランスのメーカーと厳選しています。
世界第四位のブルワリー数を誇る“ビール大国フランス”。
海外への流通がほとんど無いためそのような印象はあまりないかも知れません。
ですがフランスビールの歴史は深く<ビエールド・ギャルド>という独自の製法で作られ地元の方々に愛され続けています。
私たちのイメージでは“フランス人はみんなワインを飲んでいる”というものが強いと思います。
しかし、実際にはビールやウイスキー、リキュール等、ワインに限らず色々なアルコールを楽しんでいるのです。
ベルギーに隣接する北フランスで古くから飲まれているスタイル。
農家が冬から初春にかけてビールを造り、木樽で発酵させて、セラーで貯蔵させて飲む自家製ビールが発祥です。
フランスビールは40日前後の低温貯蔵期間を経ているため、味わいに落ち着きがあるビールになります。
のど越しを楽しむより食事と一緒に“味わって飲んで”頂きたいビールです。