美食の国フランスがビールに目覚めた!
「アノステーケ」
当初から思っていたことなんですが、あえて言います。
発音しづらいですよね。(笑)
ご注文の際、「アスノケーテ」とか「アイスケーテ」等、間違えられること多数。(汗)
日本語にはなじみのない言い方なので当然なのかもしれません...。
この言葉はフランドル地方の言葉で、「もう一杯飲もうよ」とか「次に向かう」といったような意味合いがあるんだとか。
醸造所オーナーたちのルーツがフランドル地方にあるため、自分たちの故郷に対する思いを彼らの言葉でビールのブランド名にしている、という事なのです。
「アノステーケ」ですので何卒お間違え無いようお願い申し上げます。
さて、アノステーケは現在4種類を扱っております。
中でも最強の呼び声、否、最も濃厚で、アルコール度数が高いビールが
「インペリアルスタウト」!見てのとおりの黒い色。
光を透過させないくらい、色合いの濃いビールです。
そして、飲んで実感する濃厚な麦芽の風味。
このビールにはお勧めの飲み方があります。
それは、軽く冷やしたのちグラスに注ぎ、グラスを掌で包むように握り、少しづつ温めながら飲んでいくのです。
温度が上がるにしたがって、このビールが持っている麦芽の甘さが感じられるようになっていきます。
つっち~のちょっと余談コーナー。(笑)
ビールを飲むときに、温度は重要です。それぞれのビールに「飲み頃温度」といいますか、そのビールが一番実力を発揮する温度があるのです。
このスタウトでいうと14℃~18℃がおすすめなんです。
冷蔵庫で良く冷やしたビールが5℃前後ですから、え、そんなに高い温度でいいの?と思われるかもしれません。しかし、このおすすめを信じて、ぜひ少し高めの温度でこのビールを楽しんでみてくださいね?
どうしてこのような味の変化が起こるのでしょうか。詳しい話は専門の方にお任せするとして、簡単にいうと「味の感じ方は温度によって変化する」ということらしいです。
ビールはホップや麦芽といった、苦みを伴う飲物です。
人の舌は冷たい状態で苦みを感じやすいため、良く冷えたビールは「苦い」と感じるわけなんですね。
ところが、麦芽に関しては温度が上昇することで「甘み」を感じやすくなります。
これは特に麦芽をふんだんに使う事で顕著にみられるようになります。
このビールのおすすめの飲み方をご提案したのは、この麦芽の風味を目いっぱい味わってほしいからにほかなりません。
温度の上昇に伴い、麦芽の苦みが次第に甘みへと変化していきます。
それは麦芽が持つ本来の甘み、そして、麦芽をふんだんに使っているビールでないと感じることのできない麦本来の旨みなのです。
このビールの魅力は何と言っても「濃厚さ」にあります。
熟成しているビールであるがゆえに、口当たりこそ若干の柔らかさを感じますが、飲み進めていくうちに濃厚な麦芽の風味と、ボリューム感のある味わいが次第に強く感じられるようになっていきます。
多くの麦芽をしっかり使って造られたビールなので、麦芽の旨みをしっかりと感じていただけるはずです。「濃厚ビール好き」には断然おすすめのビールですね。
以前イベントでこのビールを楽しんだお客様が、後日
「このビールおいしかったよ、スタウト一箱下さい。」と言って、この濃厚さの虜になった方が24本まとめ買いをしに来てくれたこともありました。これからもこの濃厚さは何人もの人を虜にする事でしょう。
麦芽の濃厚な風味が楽しめ、香りはエスプレッソコーヒーやチョコレート、そこにリコリスのようなハーブの香りが感じられるビールです。このビールに合わせる食べ物はどのようなものが良いでしょうか。
これまでに我々が行ってきたフードペアリングのイベントでは、プロのシェフの方にチョコレートケーキ、牛ほほ肉のワイン煮込みといった料理に合わせていただきました。
食事であれば魚よりも肉、それも煮込み料理との相性がとてもよいです。パンにビーフシチュー、そしてこのビール、良い組み合わせです。あるいはエスプレッソコーヒーのような香りを生かして、食後のコーヒーのような感覚で、デザートと合わせるというのもありです。なかでもチョコレートケーキとは抜群の相性ですね。
黒くて苦いだけかなと思っていたら、実は優しい甘さ、麦芽のうまみも備えていたなんて隠れた魅力の発見ができる黒いビール。飲んでいるうえでは非常に面白いと思いませんか?
フランスは言わずと知れたワイン大国。しかし、実はビールの醸造も盛んな国であることをご存知でしたか?フランスのビールのブルワリー数は2012年の時点で約380社(日本地ビール協会発表。ちなみに米国は同年で約2,050社、日本は約260社)、世界的に見ても第3位のブルワリー数を誇るビール産出国なのです。
フランスビールは醸造所数、世界3位ながら、地産地消、小規模運営のこだわりで輸出がありませんでした。
日本の大手ビール業者も取引試みがあったようですが、「本物を丁寧に広めたい」という私たちの思いが通じ、上質な8種類を輸入しているのはプリュヌだけです。
どのレストランでもよいわけではなく、フランスビールを提供してくれる上質なお店をフランスのメーカーと厳選しています。
世界第四位のブルワリー数を誇る“ビール大国フランス”。
海外への流通がほとんど無いためそのような印象はあまりないかも知れません。
ですがフランスビールの歴史は深く<ビエールド・ギャルド>という独自の製法で作られ地元の方々に愛され続けています。
私たちのイメージでは“フランス人はみんなワインを飲んでいる”というものが強いと思います。
しかし、実際にはビールやウイスキー、リキュール等、ワインに限らず色々なアルコールを楽しんでいるのです。
ベルギーに隣接する北フランスで古くから飲まれているスタイル。
農家が冬から初春にかけてビールを造り、木樽で発酵させて、セラーで貯蔵させて飲む自家製ビールが発祥です。
フランスビールは40日前後の低温貯蔵期間を経ているため、味わいに落ち着きがあるビールになります。
のど越しを楽しむより食事と一緒に“味わって飲んで”頂きたいビールです。